『リトル・ミス・サンシャイン』では、幸せの黄色いバスに乗った落ちこぼれ家族を、『サンシャイン・クリーニング』では、事件現場のクリーニングをする崖っぷち家族を描いてきたチームが再び集結し製作した最新作『ABOUTRAY』が邦題を『アバウト・レイ 16歳の決断』に決定し、来年の1月に公開することになりました。
本作では、『マレフィセント』などで、人気を博したエル・ファニングさんがトレンドマークのロングヘアをバッサリカットし、ボーイッシュな装いで、性同一性障害の女の子を熱演します。さらに、そんなレイのカミングアウトに右往左往しながらも、色恋沙汰が絶えない(!)母親役に、ナオミ・ワッツさん、そして、スーザン・サランドンさんが、ちょっぴり破天荒なレズビアンのおばあちゃん役として出演します。
本年度開催されたトロント国際映画祭に登壇した、エル・ファニングさんは「これまで演じたどの役よりも誇りに思っているし、レイという男の子が大好き」と興奮気味にスピーチしました。満席2000名の観客からは10分間にわたるスタンディングオベーションに!エル・ファニングさんは、早くも来年度のオスカーの女優賞のノミネートにも期待がかかっている、超・注目作です。
3世代の女性たちが織りなす、不器用で愛おしい家族の物語を、是非ご鑑賞お願いします。
◆STORY
「ドレスを着ていた時代の自分にはサヨナラだ。ただ僕は人になりたいんだよ」男の子として生きることをカミングアウトしたレイ(エル・ファニング)。
ホルモン治療など、医者が差し出してきた見慣れない資料に呆然とする母親・マギー(ナオミ・ワッツ)。
「突然、息子を育てることになるなんて・・」と、突然の告白に動揺を隠せない。そしてそんな心の迷いを、近くに住む若い青年にぶつけて、流れるままに一夜を共にしてみたりと、母親の“動揺”は暴走するばかり・・。
一方、レズビアンであることをすでにカミングアウトしたおばあちゃんのドリー(スーザン・サランドン)は最愛のパートナーとの暮らしを謳歌しながら、レイの“新しい人生”への一歩を、密かに応援していた。
髪を短く切り、トレーニングをして、少しずつ“男の子”に近づいていくレイ。そんなレイの成長を見つめながら、マギーは意を決して、わが子のためと思い、性転換手術の同意書のサインを、別れた夫にもらうために久しぶりに会いに行くのだが・・・
どんなことがあっても、家族は子供の一番の味方でいてくれる―。それぞれの立場から、それぞれの視点で、レイの“決断”を温かく見守っていく姿に、ほろりとした温かな涙を誘います。
Photo by Jeff Vespa/Contour by Getty Images
原題:ABOUT RAY
監督:ゲイビー・デラル
出演:ナオミ・ワッツ、エル・ファニング、スーザン・サランドン
製作:ビッグ・ビーチ・フィルムズ(リトル・ミス・サンシャイン、サンシャイン・クリーニング)
2016年1月、TOHOシネマズシャンテほかにて、全国ロードショー