2019年7月24日、TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』や、映画『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 シト新生』の主題歌アーティスト、高橋洋子が西武新宿駅前ユニカビジョン・新宿ペペ広場にてスペシャルイベントを開催し集まった大勢のファンを歓喜させました。
2018年からフランス、北京、香港、広州、上海、台湾、ロシアなどを巡る<エヴァンゲリオン ワールドツアー>を開催中の高橋です。各地でファンが日本語で合唱してくれる様子を肌で受け止め、「アニソンは国境を超える最強のパスポート」であると感じた彼女は、自身の楽曲を通じて祭りや和太鼓などの日本文化を届けようと『残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT』を制作し、この日、リリースしました。去る7月6日にはパリ・ジャパンエキスポでのステージで披露したこの楽曲。日本国内ではこの7月24日が初披露の場とあって、開演予定時刻の1時間以上も前から大勢のファンが会場に駆けつけていました。
定刻である18時ジャストの瞬間、ユニカビジョンにこの日のために特別編集された「エヴァンゲリオン」映像のさまざまな名場面が、お馴染みのBGMとともに上映をし始めると、新宿の街にごった返す人々は一体何事か、と足を止め目を向ける。その中には観光客と思しき外国人も数多く見受けられ、ここでも「エヴァ」人気がワールドワイドなものであることを実感する。そして約1分間の映像の後、「高橋洋子、降臨」の文字が。大歓声に湧くペペ広場のバルコニーステージに、艶やかな朱色で「エヴァンゲリオンスピリット」を表現した衣装に身を包んだ高橋洋子が登場。映画『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 シト新生』の『魂のルフラン』の冒頭を高らかに歌い上げると、見物人たちは天を仰ぎ嘆息する。ダンサブルなパートになると拳を上げたり拍手で盛り上げたりするファンも現れ、新宿の街の一角はライブ会場さながらに。その間も近辺を歩いていた人々は次々に観覧エリアに集結していく。荘厳な雰囲気の間奏パートから最後のサビまでの展開では一段と精度の高いハイトーンで仕上げると、その瞬間、声援と割れんばかりの拍手が彼女を包みました。
「ご通行中の皆さま、お疲れさまです」と、選挙演説のようなMCの入りで笑いを誘い『残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT』の説明を行なう高橋。そこへ和笛と太鼓の音が鳴り響き、拍子木の音が鳴らされると彼女の横には般若の面を被り、エヴァキャラクターの法被を着た2人の男性が登場した。『~MATSURI SPIRIT』は単なる和楽器の音色を楽しむだけではなく、踊って楽しむ楽曲でもある。この楽曲制作のきっかけのもう一つは高橋と「青森ねぶた祭」の関わりからだった。夏を彩る文化である盆踊りを通じて日本人の心に根付いた歌は数多くあり、『残酷な天使のテーゼ』もそれらのようにさらに幅広い人々に届くことだろう。振り付けも日本民謡 鳳蝶流の鳳蝶美成が担当という本格派。YouTubeでも解説動画(https://www.youtube.com/watch?v=-TAHqta5Lsc)を公開している。この曲を先のジャパンエキスポでのステージで披露した際には、現地のファンも数回見れば踊れるようになったという。さらに世界に向けて広げていきたい考えだ。太鼓の音は奏者活動45年を誇る林英哲という本気の構えを示すこの楽曲。その音源が鳴り響くと、またも観覧エリア外を歩いていた人が目を向ける。そこに高らかなお馴染みの『残酷な天使のテーゼ』の頭サビ。般若の面が取れ、ダンサーはシンプルながらキレのある動きを見せ、聴衆はそれと力強い太鼓の音に釘付けだ。「ササァ!」の掛け声とともにサビへと展開すると歌唱はさらに熱を帯び、そこから一気にクライマックスまで駆け上がり1コーラス分を締めくくりました。
さらに3曲目には5月にリリースしたミニアルバム『EVANGELION EXTREME』から、パチスロ『EVANGELION』テーマソング「暫し空に祈りて」をライブ初披露する。重低音を効かせたクラブサウンドが新宿の夜空を打ち、それと対話するかのような高橋のビブラートに膨れ上がった観覧席は釘付けだ。あっという間に規定の時間となり、最後の曲のタイミングがやってきた。「まだまだ帰れませんね?」と、高橋が投げかけると、息の合った大きな拍手で応えるオーディエンス。オーラスは平成で最も歌われた“アニソン”、オリジナルの『残酷な天使のテーゼ』です。
今年の6月から始まったNetflixでのTVシリーズの全世界配信は、改めて広いファンへリーチし、新たなファンを虜にしたり、「エヴァ」の特長の一つである謎の解釈を巡って意見を語り合うという光景を作り出したりした。高橋自身もすでに全話視聴を2周し、「見るたびに感想が変わる素晴らしい作品」と話していた。先ごろ完結編である『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開が2020年6月と発表されたことに「正直、寂しくて泣きそうになる」そうだが、「もう一度見返していただいて、最高の映画を迎えられるようにご一緒に応援していただけたらなと思います」と語る。歌声は西武新宿駅へ向かう人、出てきた人、靖国通りからJR新宿駅へ行き来する人まで新宿の街に響き渡り、この日のステージを締めくくった。最後に高橋はフォトセッションを行ない、この短い時間で大きく膨れ上がった観衆とともにこの日を記録と記憶に残しました。
今後、高橋は8月1日(木)「青森ねぶた祭 前夜祭」(会場:ラッセランド特設ステージ)に出演、8月11日(日)には「第7回 中野駅前大盆踊り大会」(会場:中野セントラルパーク内パーク・アベニュー)に出演する。ここでは『残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT』をフルコーラスで歌唱し、振り付けレッスンも行う予定だ。振り付け動画を観て踊りをマスターし、この夏の思い出を「エヴァ」とともに刻んではいかがでしょうか。
Text By 日詰明嘉
<ミニライブセットリスト>
M1:魂のルフラン(「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 シト新生」主題歌)
M2:残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT
M3:暫し空に祈りて(パチスロ『EVANGELION』テーマソング)
M4:残酷な天使のテーゼ(TV アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」主題歌)
<リリース情報>
ニューシングル「残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT」
https://kinkurido.jp/shop/g/gKICM-3362/
「残酷な天使のテーゼ」が日本の祭りをイメージした和太鼓アレンジで発売!
高橋洋子が今年の夏に青森で予定されるねぶた祭への参加が決まったことをきっかけに制作を開始、あの「残酷な天使のテーゼ」がまさかの和風メタモルフォーゼを遂げる。本人が大ファンだという世界を代表する和太鼓奏者、林 英哲によるパフォーマンスで生まれ変わった珠玉の1曲。
発売日:2019年7月24日
定価:777円+税
品番:KICM-3362
収録楽曲:
M1:残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT
M2:残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT off vocal ver.
高橋洋子「残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT」PR映像
https://www.youtube.com/watch?v=vPkOZm-2cNA
高橋洋子「残酷な天使のテーゼ MATSURI SPIRIT」振付動画
https://www.youtube.com/watch?v=-TAHqta5Lsc
<プロフィール>
高橋洋子/Yoko TAKAHASHI
1991年「P.S. I miss you」で、ソロ歌手としてメジャーデビュー、レコード大賞新人賞、有線大賞新人賞を受賞。1995年発売の『新世紀エヴァンゲリオン』主題歌 「残酷な天使のテーゼ」と、1997年に発表した「魂のルフラン」で、現在に渡りセールスが続き累計発売枚数総計約150万枚(2017時点)。その2曲は合計200万DL超のセールスを誇る。これまでに、シングルCD27枚、アルバム13枚、ベストアルバム8枚をリリース、2018年6月20日に、「残酷な天使のテーゼ/魂のルフラン」リマスタリング両A面マキシシングルを発売。2018年〜2019年にかけて、フランス、北京、香港、広州、上海、台湾、ロシアなどエヴァンゲリオン ワールドツアー中。
アーティストサイト http://king-cr.jp/artist/takahashi/
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