この度、3/16発売のテリー・ギリアム監督の傑作SFファンタジー・アドベンチャー映画『バンデットQ 製作35周年・最高画質盤Blu-ray BOX 』にTV放送吹替完全版(※1)を収録するにあたり、先日、TV放送でカットされた箇所を補完するための追加収録が敢行されました。1988年「日曜洋画劇場」で放送された当時、主人公の少年ケヴィンの声を演じた人気声優の浪川大輔さん(当時12歳)が、28年の時を経て、今度は、ケヴィンのパパの声を担当しました。このような追加収録では、TV放送当時と同じ役を担当することが通例で、別の役を演じることは異例中の異例です。制作サイドたっての依頼で実現し、パパ役を見事演じると同時に、作品中で28年前の自分と共演することとなりました。
さらに、魔王役の羽佐間道夫さん、ランドール役の野島昭生さん、TV司会者役の小島敏彦さんは、当時のTV吹替に引き続き同じ役で参加してます。28年の時間を感じさせない、当時とほとんど変わらない声でスタッフを驚かせました。また、故人となった声優の方々は、代役の声優が声を限りなく似せ、都合により参加できなかった声優の代役も、違和感ないほどに似た声で演じています。
結果として、17分の追加収録のために声優陣が総勢14人が集結しました。これは映画1作品の吹替を収録するのに十分な人数で、正に、これ以上はないほど究極のTV放送吹替完全版の収録となりました。TV放送でカットされたシーンが字幕に切り替わっていたストレスもなくなり、違和感なく本編を吹替版で楽しんでいただけます。
(※1)TV放送吹替完全版とは……
TV放送吹替は、TV放送当時の音声をそのまま収録しているため、TV放送でカットされた部分に関しては、オリジナル音源(字幕スーパー)に切替わるのが一般的となっています。完全版では、その字幕部分を、あらたに追加収録を行うことで、全編を吹替版として堪能いただけます。尚、本作のTV吹替は、元々がカットされた箇所を加味して、TV放送用に台詞が補足されていたために、追加収録箇所をそのまま翻訳すると台詞が重複することになってしまうため、今回の追加収録台本では重複しないように思い切った意訳をほどこし、台詞でひっかかることなく全編を吹替で鑑賞できる商品となっています。
浪川大輔さんより、父子両方を演じてのコメントが到着!!
本当にありがたい事です。
そして、ビックリでもあり嬉しくもあります。
28年前の自分の声を聞いても自分ではないようです。
長くやっていて、本当によかったとしみじみ実感できました。
※1988年1月10日放映 テレビ朝日「日曜洋画劇場」
※左「声」がTV放送当時/右「追加」が今回の追加収録時の声優
ケヴィン :クレイグ・ワーノック(声:浪川大輔/追加:宇山 玲加)
パパ :デビッド・ダカー(声:嶋俊介/追加:浪川大輔)
魔王 :デヴィッド・ワーナー(声:羽佐間道夫/追加:羽佐間道夫)
ランドール:デヴィッド・ラパポート(声:野島昭生/追加:野島昭生)
ウォーリー:ジャック・パーヴィス(声:池田勝/追加:天田益男)
フィジット:ケニー・ベイカー(声:納谷六朗/追加:多田野曜平)
オグ :マイク・エドモンズ(声:玄田哲章/追加:遠藤 純一)
創造主 :ラルフ・リチャードソン(声:宮川洋一/追加:小島 敏彦)
アガメムノン王/消防士:ショーン・コネリー(声:石田太郎/追加:なし)
ナポレオン: イアン・ホルム(声:村越伊知郎/追加:田原 正治)
ロビン・フッド:ジョン・クリーズ(声:村山 明/追加:魚建)
TV番組司会 :ジム・ブロードベント(声:小島敏彦/追加:小島敏彦)
『バンデットQ 製作35周年・ 最高画質盤Blu-ray BOX 』
2016年3月16日発売
価格: ¥7,800+税 (KIXF-90354~90355)
発売・販売元:キングレコード
企画協力:フィールドワークス
© Handmade Film Partnership 1981